洋画家・伊藤清永の絵画買取には実績あり|東京で美術品の査定を行っています

2020/02/24 ブログ
伊藤清永 バラ

はじめに


伊藤清永は今から109年前の1911年2月24日に生まれた洋画家です。享年90歳と画家の中でも長生きであったため後世に残っている作品数も多く、よくお客様から作品買取の相談をいただきます。

全盛期に比べると買取価格は落ち着いてきていますが、作品によっては現在も高価買取ができる作家となりますので作品の特徴や相場観を簡単に紹介していきます。

 

伊藤清永の作品特徴


洋画家・伊藤清永の代名詞は「裸婦」です、と言いたいところですが「薔薇」を描いた作品も人気があるため甲乙つけがたいです。

伊藤清永は1962年に初めて渡欧し、このきっかけが晩年の作品形成に大きな影響を与えました。ルノアールなどの印象派作品を彷彿させるような流れるようなタッチと光や風を存分に取り込んだ瑞々しい様子が特徴的です。このような特徴を含んだ作品が高価買取しやすく、反対にそれ以前の具象画の要素が強い作品は厳しい評価額になります。

また、晩年の作品は暖色系の色合いで構成されているものが多いです。

 

伊藤清永の買取相場


作品の特徴で述べたように印象派を彷彿とさせる表現様式で「裸婦」か「薔薇」を描いている油絵が高価買取しやすいです。

具体的な金額は構図・作品サイズ・コンディションにより決定しますが

 

30万円~80万円前後

 

となります。

一方、裸婦や薔薇以外のモチーフや寒色系の色で構成された作品は10万円以下になるケースもあります。

伊藤清永作品が最も評価が高いときと比べると大幅に査定額が下がっていますが、同時期に人気があった作家も同様の評価です。

近年の市場動向を考慮すると徐々に買取価格が下がっています。長い間作品を飾っていなかったり、作品を引き継ぐ相手がいない場合等は早めに売却を検討した方が良い結果になるかもしれません。

 

伊藤清永の鑑定


既に亡くなっていて、ある程度買取金額が高い場合は安心して作品を流通できるように所定鑑定機関が設けられています。油絵作品に関しては鑑定を取得する必要があります。

 

伊藤清永の鑑定は「洋画家・中山忠彦」か「日本洋画商協同組合」で行えます。

 

現在鑑定書が無くても査定後に取得できますので、お気軽にご相談ください。

 

伊藤清永の略歴


1911年2月24日に兵庫県出石郡で禅寺の三男として生まれました。中学の図画教師に岡田三郎助を紹介されたのが画家・伊藤清永を生んだ大きなターニングポイントでしょう。1929年に芸術家の登竜門である東京美術学校西洋画科(現在の東京芸術大学)に入学し、在学中にもかかわらず槐樹社展、白日会、帝展などに入選しました。

その後も白日会と日展を舞台に活躍しましたが、世界大戦が伊藤清永の制作活動を止めました。戦前の作品は美術館に収蔵されていることが多く市場にはあまり出回っていません。

伊藤清永の代名詞である裸婦の作品は戦後から取り組まれ、1962年に渡欧した帰国後には色彩豊かな柔らかい描線を交差させて、女性の肌の美しさをあらわした裸婦や薔薇を描きました。

1991年に文化功労者、1996年には文化勲章を受章して2001年に逝去しました。享年90歳。