岡本太郎の買取なら東京の美術品買取専門店 獏へご依頼下さい
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はじめに
岡本太郎は今から109年前の1911年2月26日に神奈川県で生まれました。メディア出演も多く、書籍も多数出版されているため日本で最も有名な芸術家のひとりではないでしょうか。
東京で絵画・美術品の買取を行っていますが、以前から岡本太郎は世間の認知度と市場価格の差に開きがあるなと感じていました。最近はその差が縮まってきましたが、なぜそのような事が起きていたか業界内の仕組みなど簡単に紹介させていただきます。
芸術家の多くは死後に価値が下がる
ゴッホなどの影響により芸術家は亡くなった後に価値が上がるという迷信が信じられています。確かにゴッホは生前に作品は殆ど売れず、没後に現在の価値まで値上がりしました。
ゴッホの作品のうち、過去のオークションで最高額が付けられたのは「医師ガシェの肖像」です。1990年にニューヨークで行われた競売で、8250万ドルで落札されました。これは現在の価値で1億5300万ドル(約183億3000万円)に相当します。
このような成功例が一般論として語られるのは販売側の戦略や所有者の希望的観測が生み出したものかもしれませんが、99%の作家は亡くなっても値上がりはしません。1%の成功例だけ語り継がれています。
絵画・美術品の買取を専門に行っておりますが、取引作家の70%以上が既に亡くなっている作家です。亡くなっている作家は往々にして評価額は横ばいか下がっています。もちろん具体美術協会などの例外はありますが、基本的には亡くなった後に評価額が横ばいか下がる作家が多いのが現実です。
では、作家の価値である評価額はどのように決まるか見ていきましょう。
作家の価値は生前にどれほど活躍して好意的なギャラリー・批評家・コレクターを増やせるかが重要です。このように流通経路が不十分な作家は時が経つにつれて淘汰され市場価値が下落していきます。生前は価値を上がるチャンスはありますが、死後は既存の作品のみで勝負しなくてはなりません。新作展などを開いて新規のコレクターをつくることが難しくなるので、何らかの要因で需要が大幅に高くならない限り価値は下落していくでしょう。
なので、生前の活躍度合いが死後の相場に大きく影響していきます。
この仕組みを理解して岡本太郎の直近相場を見ていきましょう。
岡本太郎の買取相場は?
岡本太郎が亡くなってから20年以上経ちましたが、ようやく相場が安定してきた印象です。
一般的な日本の作家は画廊と契約して二人三脚で歩んでいきます。一方、岡本太郎のような現代美術家と呼ばれる作家の多くはそのような方法を採用していませんでした。生前はそのような方法でも問題はありませんでしたが、亡くなってから画廊の存在が重要になっていきます。
美術品は真贋の判断や保証をする事が重要です。生前は本人に確認すれば問題ありませんでしたが、死後はそういった事はできません。
自己責任論ではなくプロが真贋を保証してくれないと個人のお客様は怖くて高い金額で購入することは難しいです。
この作品を保証する役割が画廊であり、この部分が整備されていないと安定的な相場が形成されていかないのです。
近年は作品の保証に関して整備されてきたのがきっかけで相場が安定してきました。油絵に関しては調べる時間が必要ですが、版画やセラミックの買取相場は下記の金額になります。
版画→5万~30万円前後
セラミック(坐ることを拒否する椅子)→30万~50万円前後
岡本太郎の作品は高価買取中なのでお気軽にご相談ください。