菅井汲の作品と買取金額について説明

2020/03/13 ブログ

菅井汲の作品と買取金額について説明

菅井汲

現代アートの買取ならTAPIR

 

はじめに


現代美術家の菅井汲(すがいくみ)は今から101年前の1919年3月13日に神戸市に生まれました。商業デザイナーからキャリアとスタートさせ、瞬く間に世界的な作家となりました。

無駄を極力排除して丸や曲線などで構成された作品は芸術の中心地であるフランスで高い評価を得ました。原色を多用した作品はインパクトが高く純粋芸術と商業デザインの垣根を壊す先進的な作風です。

1996年に逝去してから20年以上経過した現在の評価を絵画・美術品の買取専門店の立場から紹介させていただきます。

 

菅井汲はどのような作品を残した?


曲線や丸をデザインして原色で彩色した作品が代表的な構図です。今までに無い表現様式を打ち出し世界で認められました。

菅井の略歴を簡単に紹介すると、もともとは阪急電鉄の宣伝課に勤務し、商業デザインの仕事をしていました。その時期に自作の油彩画を具体美術協会の主催者である吉原治郎から批評してもらいながら独学していました。二科展などには落選しつづけ、思うような結果を出せませんでした。1952年にフランスに渡り環境を変えた結果、ヨーロッパで評価される作家になりました。

 

キャンバスに油彩や紙にアクリルなどの直筆作品も制作していましたが、シルクスクリーンやリトグラフで摺られた版画作品が多数残っています。版画作品の流通量の多さから、日本国内では版画作家という認識が強いかもしれません。

では、このような芸術作品が市場に出回った時にどのような評価となるか見ていきましょう。

 

菅井汲の買取金額は?


芸術作品も商品である以上は流通の過程で具体的な金額が付きます。この具体的な金額は、卸と小売りでは異なり、買取金額は「卸」の相場を基準に決定されます。俯瞰的に見ると卸も小売りも金額が異なりつつも紐づけされているので互いに影響を与えますが、話を単純化するためにここでは「卸相場」に限定させていただきます。

 

前置きが長くなりましたが菅井汲の買取金額は卸相場を考慮すると、没後から大きな変化はありません。経済の影響により一時的に上下しますが長い期間で見ると相場は安定していると言えます。

洋画家(具象作家)や日本画家の多くは徐々に相場が下がる傾向です。亡くなった後に価値が上がる作家は僅かな作家で、全体の1%にも満たないでしょう。

このようなことを考慮すると菅井汲の作品は商品として優秀ではないでしょうか。

 

では、具体的な買取金額を紹介します。

 

①キャンバスに油彩→30万~100万円前後

②紙にガッシュ・水彩→10万~20万円前後

③版画→数千円~1万円前後

 

少し乱暴な査定額かもしれませんが、技法のみですとこの数字が限界になります。

将来的に売却の可能性があるため、具体的な買取金額を知りたい方はお気軽にご相談ください。査定だけでも大歓迎です。

 

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