上出喜山(カミデ キザン)の作品や買取金額について解説
上出喜山(カミデ キザン)の作品や買取金額について解説
はじめに
四代目・上出喜山(1922年~)は石川県加賀市生まれの陶芸家です。三代・喜山の次男として生まれ、尋常高等小学校の卒業後に陶芸の世界に入りました。1973年に三代目が前年に逝去したことに伴い、四代目・喜山を襲名しました。同年、第二十回日本伝統工芸展で「金襴手線割更紗小紋大皿」が入選し、宮内庁買い上げになりました。1974年に「宮内庁皇室御用窯」の指定を受け、海外の賓客への贈答用の作品を製作しました。
上出喜山の作風について
上出喜山といえば、「金襴手」で制作した陶磁器作品です。
金襴手とは本焼きした色絵の作品に、金箔を漆で貼り付けた後に低温で焼き付けた物で、織物の金襴の様に感じられるため、この名前が付けられました。金襴手は豪華絢爛な見た目が特徴で、部屋の雰囲気を一変させる力強さがあります。
また、「更紗小紋」も代表的な作品です。更紗と呼ばれる草花、鳥獣、幾何学文様を染色した布などを参考に三代目が生み出した表現様式で、金襴手と合わせた作品もあります。
上出喜山の買取金額について
現在市場に出回っているほとんどは三代目と四代目の作品です。体感的な割合としては7~8割は四代目の作品ではないでしょうか。市場評価に関しては大きな価格差はありませんので、合わせて紹介させていただきます。
上出喜山の作品は華やかで、文様が細かく、大きさがあるのが高価買取しやすいです。金襴手が一部分のみしかない作品は、全体に施されている作品と比べると評価が下がる傾向です。
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