フランク・ステラとはどんなアーティスト?ミニマル・アートの第一人者の代表作や作品の買取相場を徹底解説

2022/04/20 ブログ

フランク・ステラとはどんなアーティスト?ミニマル・アートの第一人者の代表作や作品の買取相場を徹底解説

フランク・ステラ_Harran_II_1967

 

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フランク・ステラはアメリカにおけるミニマル・アートの第一人者です。幾何学的な平面作品を出発点として、その後は流動的で立体的な表現に作風を進化させていきました。

 

今回は「ブラック・ペインティング」のシリーズから巨大な屋外彫刻作品までのフランク・ステラの代表作を紹介するとともに、作品の買い取り相場や買取のポイントについてあわせて解説いたします。

 

 

 

フランク・ステラの略歴

 

出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

まずは、戦後アメリカを代表するアーティスト、フランク・ステラの歩みを振り返ってみましょう。

 

 

 

1958年:ニューヨークへ移住後、ジャスパー・ジョーンズの作品に影響を受け「ブラック・ペインティング」の制作を開始

 

フランク・ステラは、1936年にアメリカのマサチューセッツ州に生まれました。1954年にニュージャージー州のプリンストン大学へ入学し、美術史を学びます。

 

卒業後、22歳の時にニューヨークでジャスパー・ジョーンズの『旗』を鑑賞しました。その縞模様に感銘を受けたフランク・ステラは1958年から「ブラック・ペインティング」のシリーズを制作し始めます。

 

1959年、フランク・ステラはニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された「16人のアメリカ作家展」の出品作家に選出されました。ジャスパー・ジョーンズ、ロバート・ラウシェンバーグらとともに4作品を出品し、一躍話題となります。

 

また、翌年ニューヨークの美術商レオ・カステリのギャラリーで行われた初めての個展で、フランク・ステラは変形キャンバスを初めて使用しました。

 

 

 

1975年:「エキゾチック・バード」「インディアン・バード」などレリーフ状の絵画を展開

 

幾何学的な平面作品を制作していたフランク・ステラが、流動的で立体的な作品に移行し始めたのが1970年代後半です。1975年からは、『エキゾチック・バード』『インディアン・バード』のシリーズのような凹凸のあるレリーフ状の絵画を多く発表しています。

 

さらに、1980年代からは立体物を組み合わせたり大画面に貼りつけたりといった、よりダイナミックな作品に挑戦するようになりました。また、1980年代後半からは、ヨーロッパで建築プロジェクトにも携わり、平面から立体へと表現方法を広げていきました。

 

 

 

1991年:川村記念美術館にて「フランク・ステラ 1958-1990」展開催

 

出典元:ウィキメディア・コモンズ

 

1991年の4月27日から 6月16日にかけて、川村記念美術館の開館1周年特別展として「フランク・ステラ 1958-1990」展というフランク・ステラの回顧展が開催されました。

 

川村美術館とは、DIC株式会社(旧社名は大日本インキ化学工業)が関連企業と共に収集した美術品を展示している千葉県の美術館です。

 

 

 

1993年:北九州市八幡にて彫刻作品『八幡ワークス』を制作

 

1993年、「ザ・リサイクル」をテーマに北九州の八幡で行われた第2回国際鉄鋼彫刻シンポジウムにフランク・ステラが招かれました。フランク・ステラは、市民の集めた空き缶を溶かしたものや、企業から提供された資材を使って彫刻作品『八幡ワークス』を制作しました。

 

現在、『八幡ワークス』は北九州市立美術館の屋外に展示されています。

 

 

 

2009年:アメリカ国民芸術勲章(National Medal of Arts)を受章

 

71歳でメトロポリタン美術館において個展を開いたフランク・ステラは、2年後の2009年にアメリカ国民芸術勲章(National Medal of Arts)を受章しました。アメリカ国民芸術勲章とは、アメリカ合衆国政府からアーティストや講演者に授与される最も栄誉ある勲章のひとつです。

 

フランク・ステラに影響を与えたアーティスト、ジャスパー・ジョーンズもアメリカ国民芸術勲章を受章しています。

 

 

 

フランク・ステラの作品の世界観

 

Empress of India - Frank Stella

Empress of India(1965)

出典元:flickr

 

抽象的な絵画や彫刻で知られるフランク・ステラは、戦後アメリカを代表するアーティストです。特に初期の代表作品である「ブラック・シリーズ」やアルミニウム塗料を使った「アルミニウム・シリーズ」は、「ミニマル・アート」の先駆けとして有名です。

 

ミニマル・アートは、「ミニマリズム」という1950年代後半から60年代前半にかけて流行した表現傾向に基づいています。ミニマリズムは本質的な最小限、最低限のモチーフのみを使って作品を表現するのが特徴で、その領域は美術だけでなく音楽にも及びます。

 

フランク・ステラの初期の作品は禁欲的に制御されたストライプや幾何学的なモチーフを使った平面的なものでしたが、これらは彼の自身の意識を超えて立体へと進化していきました。

 

しかし、絵の具のひと刷きと金属の一片との間に本質的な差はなく、絵画と彫刻にわけることには意味がないとフランク・ステラは説明しています。

 

また、フランク・ステラ自身も作風の変化を認めており「問題は、それを私がどのくらいコントロールできるのか、コントロールしたいのか、といったことだけ」と述べています。

 

 

 

フランク・ステラの代表作品を解説

 

続いて、フランク・ステラの代表作品を4つ紹介します。

 

 

 

トムリンソン・コート・パーク(第2ヴァージョン)|ブラック・シリーズ

 

『トムリンソン・コートパーク(第2ヴァージョン)』(tomlinson court park 2)とは、フランク・ステラが手掛けたブラック・シリーズのうちのひとつで、1959年に制作されました。この作品は、千葉県にあるDIC川村記念美術館に所蔵されています。

 

ブラック・シリーズの多くは、ニューヨークでアーティストとして活動を開始したばかりの頃に制作されました。また、一般的な家庭用の刷毛と商業用の黒いエナメル塗料を使って、フリーハンドでストライプが描かれています。そのため、近くでよく見ると若干の不規則さに気づく人もいるかもしれません。

 

限られた色、限られた形(線)のみで構成されているこの作品は、ミニマル・アートの先駆けといえるでしょう。

 

フランク・ステラは自らの作品について、「あなたは、そこに見えるものを見ているのです。」という言葉を残しています。フランク・ステラはこの言葉によって、鑑賞者が作品の意図や裏側にあるものを読み取ろうとする試みを、否定しているようにも感じられます。

 

 

 

アカハラシキチョウ5.5X

 

『アカハラシキチョウ5.5X』(Shāma, 5.5X)は、 1979年に制作された作品です。この作品のタイトルは、フランク・ステラがインドに滞在していたときに手に入れた鳥の本から取られました。

 

南国の鳥を連想させるようなカラフルな作品で、20ものパーツが格子状の金属パイプに取り付けられています。ハニカム構造のアルミニウム板を使うことで、軽量化を実現しています。壁から90cm弱も飛び出す構造が、観るものにインパクトを与える作品です。

 

『アカハラシキチョウ5.5X』は、『トムリンソン・コートパーク(第2ヴァージョン)』と同じく、DIC川村記念美術館に所蔵されています。  

 

 

 

グラン・カイロ

 

『グランカイロ』(Gran Cairo)はフランク・ステラが1962年に制作した作品です。217.3cm四方の正方形のキャンバスに、アルキド塗料を用いて描かれています。

 

ブラック・シリーズから、鮮やかで立体的な作品へと進化していく過渡期の作品ともいえるでしょう。ピラミッドを上から見たような、赤、黄、青、緑などの四角形を重ねた構図となっています。

 

『グランカイロ』は、ニューヨークのホイットニー美術館に所蔵されています。  

 

 

 

リュネヴィル

 

フランク・ステラの『リュネヴィル』(Luneville)は、ステンレススチールとアルミナブロンズを用いて制作された、717.0×640.0×609.0cmの巨大な彫刻作品です。1994年に制作されました。

 

『リュネヴィル』は、DIC川村記念美術館の屋外、美術館とギャラリーの間のあたりに設置されている、非常に迫力のある作品です。

 

 

 

DIC川村記念美術館でフランク・ステラの作品の鑑賞が可能

 

出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

千葉県の緑豊かな北総台地にあるDIC川村記念美術館は、20世紀の美術作品を中心とした多彩なコレクションを持つ美術館です。

 

DIC株式会社(旧社名は大日本インキ化学工業)が関連企業と共に収集した美術品を所蔵しており、特にフランク・ステラのコレクションが充実していることで知られています。

 

今回紹介した『トムリンソン・コートパーク(第2ヴァージョン)』『アカハラシキチョウ5.5X』『リュネヴィル』のほか、『ヒラクラ Ⅲ』『ベックホーフェンⅢ』などが鑑賞可能です。フランク・ステラの作品を間近で楽しみたい人は、ぜひ足を運んでみてください。

 

・名  称:DIC川村記念美術館

・住  所:〒285-8505 千葉県佐倉市坂戸631

・電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)

・開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)  

 ※月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始は休館   メンテナンス期間の臨時休館あり

 

DIC川村記念美術館HPはこちら

 

 

 

フランク・ステラの作品の買取相場

 

国内に流通しているフランク・ステラの作品の多くは、シルクスクリーンやリトグラフなどの版画です。フランク・ステラは1967年に最初の版画を制作し、以降さまざまな作品を残しました。

 

フランク・ステラの作品は、「コラージュ」があることで評価が高くなる傾向にあります。買い取り価格は作品により大きく異なり、数万円程度のものから100万円を越えるものもあるので、ぜひご相談ください。

 

また、問合せいただいたタイミングで買取金額が若干変わる可能性があります。

 

 

 

フランク・ステラの作品は強化買取中

 

出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

フランク・ステラの作品をお持ちで、売却を検討している方がいらっしゃいましたら当社にご相談ください。丁寧に鑑定させていただきます。

 

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情報参考サイト

日本現代美術振興協会

モダンアート協会

MOMA

東京都現代美術館

文化庁

文部科学省